ヒラミネ通信
人となるには

中国の明代末期に生きた洪自誠は、その著『菜根譚』の中で、「友と交わるには、すべからく三分の侠気を帯ぶべし」と述べ、続けて「人となるには、一点の素心を存するを要す」と記しています。
 「侠気」とは、利害打算を超えて行動する心意気のことであり、昔から弱きを助け強きをくじく任侠道の原点ともされてきました。「三分」とは、ほどほどのバランス感覚でということでしょうか。友を助けるのは良いのですが、押しつけになってもいけないということです。
 「素心」とは、何の偏見を持たず素直に物事を受け入れる純真な心で、真の人となるために大切な要素であり、それが侠気の元でもあるでしょう。
 私たちの社会は、基本的に「ギブアンドテイク」によって成り立っていますが、すべて損得勘定で動くというのも、それは寂しいものです。
 困っている人がいても見て見ぬふりをする人が増えていると言われる現代ですが、大いに侠気の精神を発揮して、ギブの精神に徹していきたいものです。

今日の心がけ積極的に人を助けましょう

職場の教養:2008年4月号】より

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